ナカジマ マサト
  中島 正人   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  『「公共選択論とJ.M.ブキャナン」』
■ 概要
  公共選択論の分析手法とその問題意識を明らかにした上で、公共選択論の中心的存在であるブキャナンの理論体系を概説している。ブキャナンの議論は、個人主義の原則をあくまでも貫通させることを通じて、あるべき市場-政治システムについての指針を提供するという点において大きな意義を持つといえるが、他方で彼のリヴァイアサン国家という現状認識や憲法改革の主張は、公共選択論を活気づかせると同時に、理論のありうべき発展可能性をなにがしか抑制する作用を果してもいると指摘する。
  単著   『郵政研究』昭和61年12月号      1986/12


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