タカオ ケンジ
  髙尾 謙史   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  ピエール・ルルーの「人間主義」-民族と国家から少しずつ身を剥がすために
■ 概要
  人間主義(ヒューマニズム)思想を批判的に検討するための作業として、「19世紀のルソー」と渾名されたフランスの人間主義的思想家ピエール・ルルー(1797-1871)の思想を洗いなおす論考。ルルーは、「あこがれ」「生のトーン」「存在のトーン」という表現をキーワードとして使用している。本論考では、そのような表現を、ルルーに大きな影響を与えた哲学者メーヌ・ド・ビランの〈私〉と〈私ではないもの〉という問題圏に置きなおして解読し、輪廻転生思想をも孕むルルーの「人間」概念を細かく分析した。
  単著   21世紀の民族と国家第9巻『ヒューマニズムの変遷と展望』(未來社)      1997/11


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