タカオ ケンジ
  髙尾 謙史   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  La Théodicée de l'histoire de Ballanche
■ 概要
  晩年のバランシュは、「社会転生論」という総題の下にまとめられていた全著作を「歴史の弁神論」の名の下に組み変えようとしたが、この計画は結局未完に終わり、「歴史の弁神論」のために特別に書き下されたものとしては「献辞」と「序論」の草稿しか残っていない。しかも「序論」に関しては、首尾一貫性に欠けた断片的な草稿あるのみ、というのがこれまでのバランシュ研究者の見解であった。本論文では、リヨン市立図書館所蔵のこの「歴史の弁神論」関係草稿の調査結果を報告し、草稿整理によって浮かび上がってきたテクストを活字に起こした。
  単著   東京都立大学人文学部紀要『人文学報』第 209号      1989/03


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