タカオ ケンジ
  髙尾 謙史   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  Ésotérisme et somnambulisme chez Ballanche
■ 概要
  グノーシス主義研究の歴史家によって1828年に作られた新語「エゾテリスム(#0012#soterisme)」を、バランシュが翌年の著作でさっそく使用している事実を突きとめ、しかも一般的には類語と考えられている他の語(sciences occultes, illuminisme)とは全く異なった使用方法で用いていること、すなわちエゾテリスム(秘教)とエグゾテリスム(公教)を区別する時代は終わったという歴史認識を表明するためにのみ用いていることを明らかにした。さらに、その「エゾテリスムの終わり」の時代に古いエゾテリスムの知識を科学的に解明していく分野の一つとして、バランシュが、当時先端科学と目されていたsomnambulisme(夢遊状態)研究を重視していたことも詳らかにした。
  単著   大東文化大学紀要第42号      2004/03


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