タカオ ケンジ
  髙尾 謙史   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  聖霊の花嫁
■ 概要
  レオン・ブロワの「聖霊の花嫁」なる表現が意味しているのは何か、という問いに対する解答の試み。聖書と歴史を暗号として解読しようとする態度、中世のヨアキム主義的な聖霊の概念、キリストと聖霊の対立という異端的発想が孕む第三項排除のテーマ、他者の問題、マリア論、……以上の諸問題の検討を通じて、「聖霊の花嫁」とは、相互に通約不可能な「他者」同士がけっして融合することなく折り重なり絡まりながら織りなしていく錯綜した関係=歴史のことである、という結論にいたる。総頁数 301頁中13頁。
  単著   『現代思想』(青土社)1994年2月号      1994/02


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