ロク シャクシュン
  鹿 錫俊   国際関係学部 国際文化学科   教授
■ 標題
  「『直接交渉』問題を巡る日中間の対応:1931~1933」
■ 概要
  満州事変が勃発した後、「直接交渉」の方法で日中間の紛争を解決すべきか否かは重大な問題であった。これまでの「定説」的な解釈は、日本側が一貫して「直接交渉」を堅持し、中国側が一貫してそれを堅く拒否したとのことであった。本稿は、日中双方の対応とその内外要因を究明するうえ、前者と日中紛争の膠着化の因果関係を再検討した。「定説」はただ歴史の表面に触れただけであった。実際、この表面の印象と対照的に、二つの「表裏不一」があったという新説を提示した。
  単著   衛藤瀋吉編 『共生から敵対へ』 所収   東方書店   271-299頁   2000/08


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