ロク シャクシュン
  鹿 錫俊   国際関係学部 国際文化学科   教授
■ 標題
  「『過去への不満』」と『未来への不安』」
■ 概要
  歴史教科書や靖国参拝などできしんだ、2001年の日中両国の軋轢を分析するものである。日中間の対立は多く、感情面の葛藤に起因しており、その根源には「過去」と「未来」への思いがあると論じるとともに、①歴史の約束を揺さぶる不満、②優越感と危機感が同居する矛盾、③30年代にもあった感情的対応、④悪循環を断つ智恵、⑤自他の多様な側面を見る必要性、という問題を検証し、中国には政策決定過程の透明化と、間違った歴史観を持つ日本人がすべて軍国主義復活を企てているといった断定を避けることを、日本には軍国主義復活の懸念を解く配慮を促す。Views from Japanは本論を内外に紹介した。(92~99頁)(備考:原稿には注を付けたが、掲載稿は雑誌編集部により注を削除された。)
  単著   朝日新聞社『論座』通巻77号、雑誌09707-10 T1109767100783   92-99頁   2001/10


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