アジロ アツシ
  網代 敦   文学部 英米文学科   教授
■ 標題
  『ベオウルフ』と本文批評:466bの解釈の経緯をめぐって
■ 概要
  文献学の分野である本文批評学が、イギリスではどのような経緯で確立してきたかを簡単に見たあとで、古英語の代表的作品である『ベオウルフ』においては本文批評の取り扱いが現在どのようであるかを異論の多い466b行に注目して検討した。この部分は1815年のThorkelin版より1997年の Swanton#0204# 版まで様々に本文が取り扱われており、校訂者の読みが強く反映されている。その読みをThorkelin 版以来の種々の校訂者によって刊行されてきたエディションを年代的に追い、批判検討したあと、写本の読みをそのまま救うことを目的とした見解と、この部分の文脈の解釈を与えた。
  単著   ASTERISK:A Journal of Historical English Studies (イギリス国学協会編)   vol.VI(No.3),106-120頁   1997/12


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