エザキ ヤスヒロ
  江崎 康弘   国際関係学部 国際文化学科   特任教授
■ 標題
  中小製造企業と国内外大手製造企業との間の共同研究開発契約におけるリスクマネジメント
■ 概要
  本研究の目的は、中小製造企業と国内外の大手製造企業との間の共同研究開発契約におけるリスクを明らかにした上で、その対応策の事例を述べることである。 取引先が欧米などの外国の大企業でも、国内中小製造企業の知的財産や技術を不当に取得して利用することが散見される。 “知財分野の中小支援”の指針や法令は、現時点では外国企業には適用されないのである。このため、日本政府が海外各国と本件に関する条約などが締結されるまで、日本企業はその強制力を待たねばならないのである。。それゆえに、当面は当事者である中小製造企業が、自社の知財保護のために海外進出のおける知的財産権の出願と登録に細心の注意を払うのと同様に、取引先である欧米などの外国の大企業との間の共同研究開発契約に関するリスクマネジメントへの注力が必要である。しかし、この点が中小製造企業では脆弱なのである。
  江崎康弘
  単著   長崎県立大学論集(経営学部・地域創造学部)   長崎県立大学   54(2),1-25頁   2020/09


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