アライ アキオ
  荒井 明夫   文学部 教育学科   教授
■ 標題
  「森文政期」における地域の中学校観についての一考察 -群馬県を事例として-
■ 概要
  明治初期、政策側には、多様な中学校観が存在したが、やがて明治10年代を通じて、初等教育と高等教育を結ぶ結節点として位置付けられるようになる。ところで地域においても(ⅰ)文明開化の地域への波及(ⅱ)自由民権運動の興隆(ⅲ)産業の振興を背景に、民衆の中等教育への志向も強まってくる。同時に、そのことはまた、多様な中学校観を地域レベルにおいても生み出すことでもあった。本論文では、群馬県会における中学校観の対立、及び地域民衆から提起された中学校観と県会のそれとの対立を「中人」概念に注目して整理した。
  単著   『研究室紀要第16号』(東京大学教育学部教育史教育哲学研究室発行)      1990/06


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