ナカザワ ノリコ
  中澤 紀子   文学部 英米文学科   教授
■ 標題
  「マザー・グースのうたと日本の言い伝えについて(3)―天候・気象予測に関する言い伝えを中心として」
■ 概要
  日本の言い伝えのうち、本稿では、まず、人間の行動様式を題材にして、「…をすると雨が降る」というパターンについて考察し、これが、言い伝えの目的・機能による分類では、表面上、天候・気象予測になっているが、その意味するところは、むしろ戒めや縁起かつぎ、占いの類であることを見た。次に、自然現象、生理現象を題材にした言い伝えを取りあげ、それを(1)縁起かつぎ、まじない、占いの機能をもつものと、(2)天候・気象予測に関するものに分けて、それぞれの特徴や典型的なイメージの結びつき、語句のパターンについて考察した。さらに、(1)では、マザー・グースのうたとの比較において、数への言及、曜日への言及の点から興味深い対比が見られることを述べた。(2)では、マザー・グースのうたや日本の各地の言い伝えに共通のものと、国あるいは地方独特のものがあることを見ていった。総頁数218頁中26頁。
  単著   『人文科学』第5号 大東文化大学人文科学研究所      2000/03


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