シマイ セイジ
  島井 誠司   スポーツ・健康科学部 健康科学科   講師
■ 標題
  岩手県遠野市片岩石灰岩地のチチブミネバリ群落について
■ 概要
  カバノキ科のチチブミネバリは石灰岩地を指標する特徴的な植物であるが、埼玉県秩父山地周辺と岩手県北上山地に隔離分布していることが知られている。北上山地ではこれまでに群落としてのチチブミネバリの記録は無かったが、遠野市片岩石灰岩地に非常に良く発達した群落の存在が初めて判明した。この群落は、種組成に特徴があり、構造的にはチチブミネバリの実生更新が順調で、中間層にも見られる安定した群落である。また、地形的にみても土地的極相としてのチチブミネバリ群落が持続可能な条件が認められ、この条件が隔離分布の遠因となっていることを想定した。
  ◎永戸健・島井誠司
  共著   大東文化大学紀要〈自然科学〉   (45),1-16頁   2007/03


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