シマイ セイジ
  島井 誠司   スポーツ・健康科学部 健康科学科   講師
■ 標題
  北関東地方山地のカシ林(Ⅱ)群馬県北東部地域のアラカシ林とシラカシ林について
■ 概要
  北関東地方周辺山地のカシ型林に関する研究のうち、前報(Ⅰ)に引き続き群馬県北東部地域すなわち赤城山を中心とする周辺の低山地から確認されたアラカシ林とシラカシ林についての実態を報告した。この地域では前橋市の橘山地区のみがアラカシ林として成立しており、それ以外の調査地区はすべてシラカシ林ないしシラカシ優占林であった。アラカシ林の構造はアラカシ-ジャノヒゲ型であるが、構成種が非常に少なく、植生学上の位置づけについては結論に至らない。シラカシ林はシラカシ-ジャノヒゲ-テイカカズラ型で、シラカシ群集ケヤキ亜群集に含められた。さらに、この報告ではカシ型林が過去において伐採等の人為的影響を強く受けていることから、その後の自然放置による萌芽林の発達段階と構造についても解析した。
  ◎永戸 健・島井誠司
  共著   大東文化大学紀要〈自然科学〉   (35号),139-155頁   1997/03


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