サワダ マサヒロ
  澤田 雅弘   文学部 書道学科   教授
■ 標題
  「帰有光と寿序-鷲野氏の所説に寄せて-」
■ 概要
  寿序が最も多く現存することなどに基づき、帰有光は文学的意欲に燃えて寿序を多作したとする鷲野氏の「帰有光の寿序-民間習俗に参加する古文-」の説に対し、寿序を多作したのは売文を必要とした経済的理由と、寿序の執筆依頼を拒絶しがたい在地文人の環境からであると反論し、帰有光に寿序が最も多く現存するのは、他者が寿序を削除した詩文集を自編したのに対して、帰有光の詩文集は後人の編集であることにもよる。その資料の性格を無視し、寿序隆盛を帰有光が画したと説くのは、表面的理解にすぎないと疑問を呈したもの。  87~105頁
  単著   大東文化大学漢学会誌、第25号      1986/03


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