サワダ マサヒロ
  澤田 雅弘   文学部 書道学科   教授
■ 標題
  書論で教える漢文法(一)―否定詞―
■ 概要
  書に志すものが漢文読解の基礎力を身に着けるうえで必要な基本句形を、中国の書論から抽出し返り点を附して構成したものである。従来、類書は中国歴代の経書や史書や名高い詩文を中心に構成するのを例としてきた。早くから経史や名詩文に触れることは、中国学にたずさわるうえで意義深いが、漢文を背にする傾向が顕著であるなか、書に志した者が改めて触れる漢文が、書に直接しない内容であるのは、学習意欲をそぐことに繋がりかねない。そこで、書を志すものが早期に書論に触れ、漢文を学習する意義を自覚し目的を明確化できるようにした。否定詞を最初に位置づけたのは最も多用され、あらゆる用法と複合するからである。また、目的に応じて適宜関連句形を援用することで、いっそう学習効果を高めることができると考え、否定詞と結合した慣用の複式虚詞も多く列挙した。
  単著   大東文化大学文学部書道学科担当教員論文集 書への眼差し   大東文化大学文学部書道学科   16-19頁   2017/10


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