スズキ ヒロノリ 鈴木 敬了 外国語学部 英語学科 教授 |
■ 標題 “On MV/VM Order in Beowulf," in Christian Kay,Simon Horobin,Jeremy Smith (eds.), New Perspectives on English Historical Linguistics: Selected Papers from 12 ICEHL, Amsterdam: John Benjamins, pp. 195-213. |
■ 概要 全体の概要:この研究書は「英語歴史言語学の新たな展望」と題されており、副題にあるとおり、2002年8月にグラスゴー大学において1週間にわたり開催された第12回英語歴史言語学会国際会議で読まれた100を超える論文のなかから特に選考を経た論文を収めたものである。全部で2巻あり、第1巻は13篇の統語論、形態論からなる。この国際学会においてはイギリス以外のヨーロッパの国々およびアジア(特に日本)からの発表が数多くあり、英語歴史言語学研究の裾野の広さを物語っている。 担当部分概要:古英語の統語論に関しては散文と韻文の研究に大別されるが、散文の研究成果に比べて韻文の研究に関しては学者間で意見の一致はまれである。例えば散文の法助動詞(M)と不定詞補語(V)の語順の決定要因に関してextra element(主語、M、V、以外の要素)の存在の有無が決定要因であるとの主張がある。この説は古英語散文には有効である。しかしながらextra elementの影響は古英語頭韻詩Beowulfでは働かず、代わって頭韻の分布がMV/VM語順の重要な決定要因であることを主張した。 また主節においては第1半行が第2半行とは異なる分布を示すことからその区別は古英語詩の語順研究にとって重要であると主張した。(全264ページ)pp.195-213 Sandra Charke, David Denison, Olga Fisher, Mikko Laitinen, Bettelou Los, April McMahon and Robert McMahon, Anneli Meurman-Solin, Carol Percy, Jennifer Smith, Hironori Suzuki, Martine Taeymans, Anthony Warner, Ilse Wischer 以上14名、全13篇 単著 John Benjamins 195-213頁 2004/08 |
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