オオシマ ヨシロウ
  大島 吉郎   外国語学部 中国語学科   教授
■ 標題
  《北京官話伊蘇普喩言》における常用動詞認定の試み―動詞重畳型と“把”字句を中心に―
■ 概要
  1879年に刊行された《北京官話伊蘇普喩言》(全273話)をテキストに、清末北京官話の基礎語彙の中から常用動詞についての調査を行ったものである。明治政府における中国語通訳、外交官養成のために中国語中級講読テキストとして編纂された本書は、当時の口語常用動詞を反映していることが考えられる。口語性の判断基準として用いることが可能な文法形式は、重畳型式と“把”字句が基本であり、数詞“一”を前置した形式も加えることで、常用動詞を捉えることが可能となる。その結果を基に、《児女英雄伝》、《紅楼夢》との比較を試みている。
  単著   中国言語文化学研究   大東文化大学大学院外国語学研究科中国言語文化学専攻   (9),61-76頁   2020/03


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