カナザワ タエコ
  金澤 妙子   文学部 教育学科   教授
■ 標題
  「保育者の枠組みに関する一考察-M子の午睡を例に-」
■ 概要
  午睡を拒否するM子への保育者のかかわりを通して、保育者の中の午睡が大切だという思い、個々の状態に添うことが大切だという思い、保育所生活は集団生活だという思い、からだ優位の健康観などの枠組みや枠組み同士の絡み合いが状況や関係により変容していることを見た。何を見ようとしてどういうものが見えているのかはその時どきにおいて違う。状況や関係の中で自分に見えているものを自覚化し、それが何であり、どんなかかわりを生んでいるのか、そのために見えなくなっているものは何なのかを押さえていかないと、すぐに情緒的な反省にすりかわってしまい、枠組みの検討はできにくい。
  単著   県立新潟女子短期大学研究紀要 第34集p.41~44      1997/03


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