カナザワ タエコ
  金澤 妙子   文学部 教育学科   教授
■ 標題
  「子どものからだづくりの試み―園内での子どものけがをめぐる親の要求を受け止めて―」
■ 概要
  ある園で、子ども自身がその日の自分のお迎えの時間・今日自分がどういう時間帯の保育を受けるのかを捉えている現実に遭遇した。社会では女性の社会進出とともに、保育時間の延長が求められている。延長することがいいことのようにも言われる。しかし、その内実は忘れられがちである。子どもが延長保育をどう捉えているのかを観察、記録した。一方、保育園・保育者側にも様々な現実的な苦労や事情がある。子どもへの保育者の関わりから見える大きな課題を捉えつつ、それでも延長保育を子どもにとってよりよいものにしていくにはどうしたらいいかを、当該園に限定して考えた。正規保育士の増員による職員配置の改善は、行政側の意識変革と実行力・財政力が求められ、時間もかかる。しかし、日々、延長保育は実施され、子どもはその中で育っていく、待ったなしである。あくまでも、今の現状の中で、できる工夫を提案した。
  金澤妙子
  単著   『教育学研究紀要』第11号   (11),101-118頁   2020/09


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