タカサワ シュウイチ
  髙沢 修一   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  幕末期における陽明学者の行財政改革~山田方谷と河合継之助の藩政改革を中心に~
■ 概要
  陽明学とは、明代に王陽明が提唱した儒教の一派のことであり、「心即理」、「至良知」、「知行合一」を思想の主軸として、次第に形式的要素を強めてきた朱子学に対する批判から生じた学説であるが、幕府及び諸藩の間で広範に支持された。そして、幕末期の陽明学者は、道徳概念を重んじ専門知識を実践に活かすことにより重税を課すことなく、負債整理、産業振興、家禄の均等化等の組織改革と財政改革(以下、「藩政改革」とする)を実現した。よって、本論文では、幕末期の藩政改革において卓越した手腕を発揮し大きな足跡を残した陽明学者である山田方谷と方谷の弟子である河合継之助の藩政改革を事例に挙げて現代の行財政改革の在り方について考察した。
  単著   経営論集   大東文化大学経営学会   (38),31-45頁   2019/09


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