タカサワ シュウイチ
  髙沢 修一   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  在日コリアン企業家の人的承継と税務問題
■ 概要
  一般的に、日本に居住している在日コリアンは、「韓国籍」、「朝鮮籍」、「帰化者」、及び「ニューカマー」により構成されているが、本稿では、韓国籍を有しながら日本に居住している韓国系企業経営者のことを「在日コリアン企業家」と称することとする。この在日コリアン企業家にみられる特徴としては、日本国内において企業経営上の制約を受けるという厳しい経営環境から事業を始めながらも、新しい事業分野に積極的に進出していく企業家精神を有していることが挙げられる。そして、在日コリアン企業家のなかには、戦後に新しいビジネス分野に転業・独立したものが多いが、現在、2世・3世への世代交代も進展している。また、調査結果に拠れば、在日コリアン企業家が日本国内におけるマイノリティの立場から企業家精神を拠りどころとして、企業経営者への道を歩んだことが窺えるのである。周知のように、わが国の企業経営において、在日コリアン企業家が果たしている役割は大きい。よって、本稿では、在日コリアン企業家の人的承継と税務問題について考察したのである。
  単著   税制経営研究所   (70),120-130頁   2016/08


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