タカサワ シュウイチ
  髙沢 修一   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  「アベノミクス」と事業承継 -事業承継税制の改正点を中心として-
■ 概要
  現在、安倍晋三政権の下、経済政策「アベノミクス」による円安の進展と株価上昇によって日本国内は好景気に沸いている。しかし、平成21(2009)年12月4日に施行された中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律が平成25(2013)年3月末に終了したため、中小・零細企業の将来的な経営環境は不透明であり、必ずしも安定しているとはいえないのである。また、零細・中小企業、特に、オーナー企業の事業承継も厳しさを増している。そのため、平成25(2013)年税制改正において「事業承継税制」の要件緩和が行われたのである。しかしながら、事業承継税制の改正後も事業承継税制を実務で活用する場合には難しい点があると指摘されており、事業承継の円滑化を図るためにはさらなる事業承継税制の改正が望まれるのである、よって、本論では、まず、平成25(2013)年度税制改正のおける事業承継税制の改正点について検討し、次いで、改正された事業承継税制に対する評価と実務上の課題を分析し、併せて、事業承継税制の改正に伴う人的承継・第二創業の可能性について検討したのである。
  単著   税制研究   税制経営研究所   (64),40-48頁   2013/07


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.