タカサワ シュウイチ
  髙沢 修一   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  CSR会計導入に伴う環境税創設の提言
■ 概要
  今日、企業活動におけるCSR(Corporate Social Responsibility)の重要性を認識し、CSR会計の導入を検討する企業数が漸次増加しているが、CSR会計は、従来の会計フレームワークを超え、管理会計(=内部報告会計的性向)と財務会計(=外部報告会計的性向)とを内包した存在である。そのため、CSR会計についての研究事例は僅少である。しかしながら、CSR会計の導入は、市民公益税制が指標とする社会的インフラの整備(=健全な市民社会の確立)に寄与する可能性が高い。また、地球温暖化対策税(=環境税)の導入は、単に二酸化炭素の抑制に伴う地球環境保全のために有用なばかりでなく、環境税の課税システムの確立はCSR会計の普及にも影響を与えることになる。よって、本論文においては、CSR報告におけるCSR会計の有用性を中心的な研究課題としながらも、併せて、CSR報告に伴い検討されるべきである環境税の導入効果とその可能性について提言を試みた。
  単著   日本租税理論学会編「租税理論研究叢書」   法律文化社   21,総頁25頁頁   2011/10


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