タカサワ シュウイチ
  髙沢 修一   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  事業承継税制の展開と問題点の検討
■ 概要
  事業承継税制誕生以前における中小規模同族会社の事業承継時の資産評価は厳しいものであった。しかし、事業承継税制に対しては、研究者および専門家による批判的な見解も提示されている。例えば、事業承継税制は先代から親族への事業承継を前提とするが、「事業承継」と「事業者承継」とは異なるし、先代の事業遺産を何の対価を支払わずに相続する人が多くなるほど新規起業を妨げ社会に対して不平等感を助長すると批判された。しかし、事業承継が、起業の阻害要因になっているとは必ずしも断定できず、老舗を保護することは地域社会の豊かな社会環境を確保するうえで重要なことである。よって、本論文では、事業承継税制の発展経緯を考察し、誕生から20数年を経て現出した問題点について検討した。
  単著   経研論集   大東文化大学大学院経営学研究科   (第22号),総頁19頁頁   2006/01


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