フクシマ ヒトシ
  福島 斉   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  超高齢者が大腿骨近位部骨折後に歩行能力を落とさないための歩行量について
-85歳以上の大腿骨近位部骨折患者246例に対する
聞き取り調査から-
■ 概要
  85歳以上の大腿骨近位部骨折患者246例(男性53例、女性193例)を対象として転倒状況の聴き取り調査を行い、受傷時歩行能力が独歩・杖歩行であった157例(男性42例、女性115例)につき週間外出日数および1回歩行時間と退院時歩行能力との関係につき調査を行った。週に3日以上または1回に1時間以上の歩行が可能であった者は退院時にも歩行能力を維持できることが多かった。同骨折は高齢者のQOL(Quality of Life)に悪影響を及ぼしているため、骨折後のQOLを低下させないためには受傷時の歩行能力を維持することが必要であり、そのための外出日数や歩行時間の一つの指標となり得ると考えられた。
  単著   大東文化大学紀要   大東文化大学紀要編集委員会   (61),1-8頁   2023/02


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