フクシマ ヒトシ
  福島 斉   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  超高齢者の過半数は段差や障害物により転倒しているのではない

-85歳以上の大腿骨近位部骨折患者246例に対する聞き取り調査から-
■ 概要
  背景
今後は大腿骨近位部骨折患者の高齢化が予測されるため、転倒予防対策として超高齢者の転倒の特徴を知ることが必要である。

対象と方法
85歳以上の大腿骨近位部骨折患者246例(男性53例、女性193例)に対して、転倒状況(時間帯、場所、原因)の聞き取りを行った。原因は内的要因と外的要因に分類した。

結果
屋内転倒が79.3%を占め、そのうち71.2%が居間と寝室であった。段差や障害物など外的要因による転倒は30.1%に過ぎなかった。

まとめ

転倒予防対策として、バリアフリーなどの環境整備に偏ることなく、身体能力に応じた運動療法の介入が奨励される。

  単著   臨床整形外科   医学書院   53(11),999-1004頁   2018/11


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