フクシマ ヒトシ
  福島 斉   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  高島平団地に居住する高齢者の外出調査(エレベーターのない棟を対象として)
■ 概要
  1、高齢化率34.6%の高島平団地三丁目地区のエレベーターのない中層5階建て計770世帯在住の高齢者を対象として、外出頻度や健康状態に関するアンケート調査を行い、合計154名の回答を得た。
2、外出頻度については、「ほぼ毎日外出する」が76.6%を占め、「週一回以下」のいわゆる「閉じこもり」は5.9%であり、特に女性では年齢とともに外出頻度の減少がみられた。
3、「ほぼ毎日外出する」群に比べて、「2,3日に一回以下しか外出しない」群では、歩行能力は劣っていたものの60%以上で維持されていた。
4、健康状態については上層階ほど高いポイントを示す傾向にあったが、日常の階段昇降が運動効果として健康状態に寄与していた可能性がある。
5、高齢者の外出を促す因子として歩行能力の維持やバリアフリー化以外にも、地域コミュニティの活性化などが必要であると思われた。
総頁数362p中157-164p

  単著   「大東文化大学紀要」   (第48号),157-164頁   2010/03


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