オオツキ ミノル
  大月 実   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  名称言語記号論の構想と展望
■ 概要
  従来の記号学・記号論・言語学の知見を踏まえつつ、広義の命名に関係するあらたな学問分野として「名称言語記号論」を提唱し、その理論的基礎付けを行なった。
命名に関わる4つの原理(言語記号一般に関わる原理:(1)能記による所記の喚起性、(2)能記の透過性;命名自体に関わる原理:(3)命名の相補性、(4)名称の観念性・概念性)を立て、またそこから導かれる5つの定理((1)名称の非唯一性、(2a)声音の一次性、(2b)名称の実体化、(3)両義性、(4)能記の非現実性(非実体化))を示した。
また、原理との関係で「命名の三角形」を提案し、その中で「名称」「精神」「存在」間の相互関係の特徴付けを行った。特に命名の中心である「名称と存在」の関係に関わる、名称を使用する行為を、動詞・人称との関連で類別した。

  単著   認知言語学の最前線 山梨正明教授古希記 念論文集   ひつじ書房   55-88頁   2021


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