カワチ トシハル
  河内 利治   文学部 書道学科   教授
■ 標題
  黄道周的書法観
■ 概要
  拙稿「黄道周の書論」(中国文化1990所収)をベースに近年の研究成果を踏まえて加筆した。「一、対書法的態度」、「二、理想的書法美」「三、対明代書法的品評」、「四、対黄道周的書法観的後世的評価」の四章からなる。とくに第二章では“遒媚”に対する考察が黄道周の書法美学を研究する上で重要なキーワードであるものの未だ必ずしも決定的な説がないこと、また第四章では沙孟海先生の「近三百年的書学」と「黄石斎商刻経義手札冊跋」の二文および黄道周の書跡《与喬石田尺牘》に対する清朝人の幾つかの跋文が、黄道周の書法史上の地位を明確にし黄道周の書法観を高く評価するものであることを指摘した。本稿は中国語で執筆した。
  単著   『第三届中国書法史論国際研討会論文集』   文物出版社   P.157-P.175頁   1998/09


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