カワチ トシハル
  河内 利治   文学部 書道学科   教授
■ 標題
  明末忠臣黄道周 -その思想と文章-
■ 概要
  黄道周の忠孝思想がどのように形成されたかを次の二つの視点から私論を述べた。一つは朱子学を奉じた経学重視の思想環境のもとに育ったこと、もう一つは異民族支配に対する漢民族としての気概と誇りがあったことである。黄道周の文章は理論と実践という両側面に分けて考えうるならば、孔孟の仁義忠孝を基本倫理とする儒学思想家としての文章理論と文章実践であり、かつ朱子学を奉じる経学重視の大学者としてのそれであり、理論も実践も本来別々のものではなく、目指す理念において自己の学術思想を載道と軌を一にする点について論究した。
  単著   文学修士学位論文      1987/12


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