ワタナベ ヨシヒコ
  渡辺 良彦   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  形容詞補部の派生的性質について-文法の「中核部」と動的文法理論の可能性-
■ 概要
  本稿は、文法の「中核部」の規則を述べるための道具立ての一つである厳密下位範疇化の問題を取り上げる。Chomsky(1981) の考え方とは異なり、動詞、名詞、形容詞はそれぞれに独特の範疇によって下位範疇化され、しかも、このような下位範疇化するものとされるものとの間にみられる相関関係が、すべての言語において同じであるという可能性を考える。本稿では特に形容詞の厳密下位範疇化を取り上げて、形容詞の場合の厳密下位範疇化素性は [_#] が最も基本的で、他の素性は「動的」なプロセスによってある種の法則により、基本的なものから導き出されるという可能性を探る。総頁数 175頁中95- 112頁。
  渡辺良彦
  単著   『言語文化研究』   松山大学学術研究会   14(2),95-112頁   1995/03


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