ヤマグチ ユウジ
  山口 由二   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  JR北海道の路線別収支の分析
■ 概要
  日本の地方交通の現状を理解するために、JR北海道(北海道旅客鉄道会社)の30路線を輸送密度によって5区分し過去6期間の輸送密度、営業収益・費用の推移を分析した。その結果、(1)輸送密度の低い路線ほど、収益性が④悪化する傾向があること、(2)一区間の廃線がその接続する隣接路線の輸送密度の減少をもたらすこと、(3)新幹線の函館乗り入れはそれ以前の輸送密度の増加には結びついたが、接続する函館線への増加には結びついていないことを指摘した。ローカル鉄道の経営環境は厳しいが、鉄道は居住者の交通権の確保として重要であり、そのためには公的資金の支出は必要である。北海道の開拓の歴史として鉄道の産業遺産としての胴体保存を提案したい。
  単著   経営論集   大東文化大学経営学会   (41),81-104頁   2021/03


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