アカイワ ジュンジ
  赤岩 順二   法学部 法律学科   准教授
■ 標題
  他人のための緊急避難と危難の「自招」についてーパウリックの所説の検討を中心にー
■ 概要
  刑法37条は「自己又は『他人の』生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難」としている。自らの生命などの「現在の危難」を自ら招いた自招危難の典型的な事例に加えて、現在の危難をこの『他人』のために行為する者が招いたばあいについての緊急避難の成否について検討が必要とされていることになる。免責的緊急避難と正当化緊急避難の制度をもつに至ったドイツにおいて、正当化緊急避難について新たなアプローチを提案するパブリーク(Michael Pawlik)の所説を手がかりとしてこの問題を検討する。
  単著   法学研究論集   明治大学大学院法学研究科   (25),61-82頁   2006/09


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