オモテ アキヒロ
  表 昭浩   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  英語授業の教授言語:過去30年の日本語使用と英語使用の傾向
■ 概要
  本研究の目的は,英語教師の教室教授言語(instructional speech[IS],日本語と英語による教育的支援)を現在(2020年)と過去の2時点(1990年初頭と2010年代初頭,前者はコミュニカティブ教授法の初めての導入時期,後者は高校の原則英語授業の導入時期)で比較し,そのパターンを同定することである。中学高校の3名の教師の発話から1単元分が収集され,Kaneko(1992)及び表(2011)の結果と比較された。分析では,(1)日英IS比の比較,さらに(2)Ellis(1984 )の教授目標の3区分に基づくカテゴリ化を用いてISの機能が比較された。その結果,時代を追う毎の日本語減少の傾向に加え,言語別の発話機能のパターンにも違いがみられた。これらの結果から過去30年間の教育目標の変遷を基に教授日本語をどのように洗練させ,また教授英語をどう拡充するべきかについてのいくつかの示唆を得た。
  表 昭浩,川上綾子
  共著   鳴門教育大学学校教育研究紀要   鳴門教育大学地域連携センター   (35),121-129頁   2021/03


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