タダクマ シンヤ
  只隈 伸也   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  男子4×100mRにおけるバトンパスタイムの事例的研究
〜学生トップチームを対象として〜
■ 概要
  本研究では、大学のトップレベルのチームを対象として、4×100mRにおけるバトンゾーンの受け手、渡し手の通過タイムに着目し、それぞれの走者の通過タイムがゴールタイムに及ぼす影響を調査することを目的とした。ハイスピードカメラ3台使用し、各バトンゾーンを疾走するランナーを毎秒240fpでパンニング撮影し、Frame-DIAS Ⅴ(DKH社製)を使用し、通過タイムを求めた。ゴールタイムと総バトンタイム、ゴールタイムと総加速タイム、ゴールタイムと総中間疾走タイムに正の相関関係がみとめられた。総バトンタイムと総加速タイム、総バトンタイムと総中間疾走タイムに正の総関係がみとめられた。また、総加速タイムと総中間疾走タイムに正の相関関係がみとめられた。また、総バトンタイムが、総加速タイムよりもゴールタイムと高い相関関係にあることから、単純な次走者の加速能力よりも、スムーズで無駄のないバトンワークがタイムに大きく影響しているということが示唆された。また、総バトンタイムと総加速タイム、総中間疾走タイムの間に高い相関関係がみとめられることからバトンワークには前走者の高い中間疾走のスピードと貰い手の優れた加速力が重要であることが示唆された。
  ◎佐藤 真太郎、辻 将也、大橋 二郎、田中 博史、只隈 伸也、邑木 隆二、 千葉 佳裕、琉子 友男
  共著   大東文化大学紀要   (55),27-34頁   2017/03


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