タダクマ シンヤ
  只隈 伸也   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  定期的な酸化ストレス測定は駅伝選手の有効なコンディショニング指標になる
■ 概要
  本研究の目的は、大学駅伝選手12名を対象にした定期的な酸化ストレスと抗酸化能力測定が選手の客観的な指標になるかを明らかにすることであった。セルフチェックの主観的練習強度や疲労度と毎月の走行距離との間に有意な相関関係が認められた。客観的な指標である血中の酸化ストレス度(d-ROM)と毎月の走行距離との間に有意な相関関係が認められた。一方、抗酸化能力(BAP)との間に有意な相関関係が認められなかったたが、試合前にBAPの低い選手の成績は低いことが示された。BAP/d-ROM比(酸化バランス)は、走行距離の多い月は減少し、試合前の調整期には増加することがわかった。以上の結果は、試合調整期に酸化バランスの低い選手は成績が悪いことを示し、定期的な酸化バランスの測定が選手のコンディショニング指標になる可能性を示唆した。
  ◎琉子友男,小松崎禎行,田中博史,只隈伸也
  共著   運動とスポーツの科学   日本運動・スポーツ科学学会   20巻(1号),31-39頁   2014/12


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