ウエノ カズヨシ
  植野 一芳   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  「成熟社会論と社会システム論的アプローチ −現代社会を分析するための方法論の提起−」
■ 概要
  本稿の目的は、現代社会を総合的にとらえて分析するための方法論を提起することにある。
 そのための手順ならびに方法としては、まず、現代社会=成熟社会を定義し、先行研究の確認を含めて「成熟社会論」の系譜を追いつつ、その分析と体系的な整理を行った。これを踏まえて、デニス・ガボールや新田俊三の著作を手がかりに、「成熟社会論」と「社会システム論的アプローチ」の意義と妥当性、両者の関係性を検証した。さらに、現代社会においてさまざまな課題・問題を生起させている少子化の進展をサンプルに、またフランスの少子化対策をモデルとしながら、社会システムの政策機能について検討を加えた。最後に、成熟化の国際比較を行い、先進国間ならびにヨーロッパ先進諸国に対する日本の成熟度の現状把握を行った。

  単著   千葉明徳短期大学 『千葉明徳短期大学研究紀要 第36号』   千葉明徳短期大学   (第36号),64-77頁   2016/03


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