ヨネヤマ キヨコ
  米山 聖子   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  Neighborhood density and lexical competition in Japanese: An experimental approach
■ 概要
  本研究は日本語音声語彙認識において、どのような語彙表示が語彙接近に用いられているかを語彙隣接効果に関する実験によって明らかにすることを目的とする。語彙隣接効果はターゲットとなる語彙の周辺にある音声的に類似している語の数(隣接語)によって計算されるが、隣接語の定義に関しては類似性をどのようの定義するかによって違いが生じる。本研究では日本語に適用できる3種類の定義を想定した。1つ目はアブストラクトな音素列を想定した語彙表示、2つ目は1つ目の語彙表示にピッチアクセント情報を付与したもの、そして3つ目は聴覚的類似性に基づいた語彙表示である。これら3つの定義と語彙表示を中心に語彙隣接効果に関する実験を行い妥当な語彙表示を検討し、アブストラクトな語彙表示とより詳細な音声情報を含んだ語彙表示の両方が必要であることが明らかになった。また、成人の語彙認識においては複数の語彙表示を想定しているモデルはないので、実験結果を反映した音声語彙認識モデルを提案した(67-93頁)。レフリー有。
  単著   レキシコンフォーラム, 3、ひつじ書房      2007/07


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