イシブチ サトシ
  石渕 聡   文学部 教育学科   教授
■ 標題
  マクシーン・シーツ研究-舞踊の現象学的考察-
■ 概要
  米国の現象学者マクシーン・シーツの主著『舞踊の現象学』の理論的枠組みを検討した。 シーツは舞踊の本質としての「幻影」「虚の力」「ダイナミックライン」等の諸概念をスザンヌ・ランガーの理論に依拠している一方で、「つくりつつある形式」という独自の用語概念を提出している。この「つくりつつある形式」という概念こそがサルトルの対自存在理論をモデルとしたものであり、ランガーのシンボル理論による舞踊論を現象学的舞踊論に移行させる中心概念であることを明らかにした。
  早稲田大学文学研究科 修士論文      1993/03


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