オオハシ ヨシハル
  大橋 由治   文学部 中国文学科   教授
■ 標題
  良史の才と傳奇小説
■ 概要
  主な文言小説は志怪小説、唐代伝奇小説である。この唐代伝奇小説は意識的に虚構の物語を創作したことから、それ以前の六朝志怪小説と一線を画すると認識されている。しかし、本論考で明らかにするように伝奇小説を創作した意識及びその評価基準は六朝志怪小説と同様に歴史記述と共通の意識であった。志怪小説の代表作『捜神記』の作者であり歴史家でもある干寳に対して、その歴史を記述する才覚を称したことば「良史の才」が唐代伝奇沈既済『枕中記』・韓愈『毛穎伝』を評価することばとして使用されたことをもとに、唐代伝奇と史学との関わりを明らかにした。 p141~161
  単著   『大東文化大学漢学会誌』第41号      2002/03


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