ナイトウ ジロウ
  内藤 二郎   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  「転換期の中国経済における財政改革の意義-財政の役割と位置付け」
■ 概要
   改革・開放の中国経済において、財政金融によるマクロ経済コントロール能力がどのような状況にあるかについての関心が多くの国々で高まった。本稿では転換期の中国における財政の果たす役割に注目し、経済体制の変革とともに変化しつつある財政の制度的位置付けと役割、さらには財政改革の現状と課題についての分析を行った。社会主義体制と市場経済体制の特徴を踏まえた上で社会主義市場経済化の進む方向を位置付けるために、新中国建国以来の財政制度の歴史的変遷を整理し、財政請負制から分税制に至った背景を明らかにしている。さらに、移行期の中国における財政の限界と金融への移行(金融制度・システムの確立と運用の徹底)の重要性を指定した。
  単著   修士論文 神戸商科大学      1996/12


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