ナイトウ ジロウ
  内藤 二郎   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  「中国の金融改革の動向と問題点」
■ 概要
   中国の財政と金融はいわば一体化しており、金融は財政の出納窓口にすぎないという時期が長く続いていた。改革・開放以降、金融のウェートが大きく高まったが、同時に金融が財政機能を代替するという性格を残したままであった。こうした状況下で、金融システムの整備は最優先課題の一つとして位置付けられ、繰り返し改革が進められてきた。とくに97年のアジア金融・通貨危機以降はそのスピードを加速させたため、不良債権問題、金融機関の経営問題などが相次いで表面化してきている。今後急速に市場開放が進められれば、金融市場の開放も強く求められることから、金融制度の透明化とシステムの安定化を図る政策が急務である。
  単著   『星陵台論集』第32巻第1号 神戸商科大学大学院研究会      1999/06


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