ナイトウ ジロウ
  内藤 二郎   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  「中国経済の動向をどう捉えるか-共存するチャンスとリスク」
■ 概要
  中国の国際社会におけるパフォーマンスは益々高まってきており、世界の注目するところとなっている。その中国に対する評価は中国沿海部の発展のみに注目して絶賛するものから社会主義市場経済の矛盾や旧体制の負の遺産を重視して中国の危機を指摘するもの、さらには「中国脅威論」と呼ばれる議論まで種々ある。しかしながら、そのどれか一つが現在の中国を説明できるものではなく、プラス面とマイナス面の両方を抱えながら、安定と発展を模索しているのが現実の中国の姿であり、偏った見方は誤りでありまた危険でもある。そうした状況を踏まえ、中国の経済発展や地域産業の発展に代表される「光」の部分と、旧体制の国有部門や金融改革の抱える問題、さらには地域格差や環境問題など「影」の部分の両面を幅広く概観した。そして、何よりも多様性に富んだ中国を冷静な目で中国を捉えることが重要である点を強調した。
  単著   (財)関西空港調査会 第287回関西空港部会にて講演(新空港レビュー・第288号 2002年10月所収)      2002/10


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