タナカ タツヤ
  田中 達也   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  中近世移行期における東国村落の開発と村落社会の変容
■ 概要
  本研究は、後北条氏領国下の武蔵国における個々の郷村での開発と、越後国岩船郡色部氏領における複数村落に及ぶ広域的な水田地帯を形成する開発を事例に、中近世移行期における東国村落の開発にともなう変容過程とその特質を検討した。当該期における開発は、その対象と形態が前代とは異なる革新性と、一郷村の枠に止まらない開放性をもち、旧来からの村落秩序からみて外在的・外縁的存在であるその推進者が重層的に関与することで実現した。新たな対象に基づく開発は、新たな集落の創出と連動し、旧来とは異なる耕地との結合関係をもつ家を成立させ、これを包摂する新たな村落社会を生み出した。
  単著   筑波大学博士(文学)学位請求論文      2007/11


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