タナカ タツヤ
  田中 達也   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  中世末期における湊町の空間構成と社会-越後国色部氏領における岩船町を事例として-
■ 概要
  越後国北部の岩船潟口に位置する岩船町は、中世末期には五日市・横浜・さかり口・新屋という来歴の異なる複数集落の集合体としての様相を呈し、これらは近世岩船町を構成する主要な町場の前身となった。また、当該期の岩船町は、農業・漁業や商品流通、各種加工業といった複合的な機能を有していた。当該期の岩船町がもつ空間構成や社会は、岩船潟沿岸の開発とそれにともなう集落の再編、周辺に位置する多様な機能をもつ村落の形成、遠隔地交流の活発化といった要因が関連しあうなかで形成されたものであった。
  単著   大東文化大学紀要第47号   1~21頁頁   2009/03


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