タナカ タツヤ
  田中 達也   経済学部 社会経済学科   教授
■ 標題
  中世末期の府川郷-開発と郷の解体-
■ 概要
  本研究では、武蔵国入間郡府川郷を事例に、中世末期における郷村の様相と近世村落への変化について検討した。近世の8か村に及ぶ領域をもつ地域単位であった府川郷は、中世末期に石田本郷・谷中・石田・菅間の各村が分離・自立することにより解体した。中世末期における石田本郷や菅間の検地に関与した谷中村の大野縫殿助が、在所の範囲を越えた広域的な開発の推進者であり、開発対象地における協力者との連携によりそれを実現させたことを明らかにするとともに、開発が中世郷の解体・再編をもたらしたと考えた。
  単著   大東文化大学紀要第44号    121~137頁頁   2006/03


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.