コミナト コウジ
  小湊 浩二   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  企業内教育訓練とその処遇――『能力開発基本調査報告』にみる近年の傾向――
■ 概要
  本論文は、1990年代以降の雇用の流動化を機に、企業内のOJTを中心とした日本の職業訓練が、訓練者個人の技能形成要求との間にもたらしている問題を、とくに実際の訓練(OJTとOff-JT)における、費用負担、処遇等などの点から検討した。結論として、処遇の不十分さや、企業規模によって異なる処遇が、技能や資格の労働市場の要素としての機能を損ない、職業訓練を実施率や受講率などの点で閉塞状況に導いている可能性を指摘した。分析は主に厚生労働省『能力開発基本調査報告』に依拠した。
  単著   『環境創造』第13号、147~166頁。      2010/02


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