クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  上代漢文伝の達成と『続日本紀』-氏族伝承的漢文伝から律令的漢文伝へ-
■ 概要
  本文 頁、PP.249-274 和漢比較文学会編『和漢比較文学叢書』全八巻(昭和六十三年六月)につづく、第二期全十巻の企画のうち第十巻。上代における漢文伝と『続日本紀』官人薨卒伝の表現を整理し、光仁・桓武朝を上代漢文伝の達成期として位置づけた。さらに、『続日本紀』の最終的な編者・石川名足の父にあたる石川年足の墓誌と『続日本紀』薨伝を比較、名足の祖先顕彰によって、年足の墓誌にみられる氏族伝承が『続日本紀』官人薨卒伝に吸収されていることをあきらかにした。このことから、氏族伝承的漢文伝から律令的漢文伝への展開が、伝における物語的・説話的叙述を生みだしていることを指摘した。
  単著   和漢比較文学会編和漢比較文学叢書第二期 第十巻『記紀と漢文学』   (汲古書院)      1993/09


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