クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  伝の文体
■ 概要
  本文267頁。PP.174-185『文心彫龍』『文体明弁』等の中国の文体論の概念を整理し、日本の伝の文体が、これら中国の先行作品を直接的に継承することを指摘。さらに、奈良朝の伝の生成基盤は、墓誌・碑文・誄などの氏族伝承的漢文伝にあるとみて、「家の文学」の概念を提起。氏族伝承をふくむ家伝・墓記・纂記をはじめ、日記や私家集と称される個人の歌の集など、古代から中古・中世にいたる氏族内部の文学活動は、本質的には氏族伝承的漢文伝に類する性格を有しており、「家の文学」として体系的に把握しうることを論じた。
  単著   文化講座シリーズ古代文学講座11『霊異記・氏文・縁起』(勉誠社)      1995/06


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