クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  渡来僧と大安寺文学圏-新羅僧元暁と淡海三船-
■ 概要
  pp81-95 平成11年中国・杭州大学日本文化研究所主催「遣唐使時代の東アジア文化交流」国際シンポジウムの成果。八世紀なかばから後半にかけて、渡来僧が多く止住した大安寺・唐招提寺を中心とする漢詩文述作の場が仏像様式を共有し、文学のみならず文化の諸領域におよぶ「大安寺文化圏」を形成することを指摘した。新羅学問僧にして大安寺の学僧・審祥の請来経典に新羅華厳の祖・元暁の著作が多く含まれ、奈良朝の華厳教学に大きな影響をもたらしたこと、元暁撰『金剛三昧論』に感銘した日本の「真人」が遣新羅使として来朝した元暁の孫・薛仲業に漢詩を贈ったこと、その真人は淡海三船であり、三船撰新訳『大乗起信論』注に元暁撰『起信論疏』が参看されたことを論じた。 一、渡来僧と大安寺文化圏 二、大安寺文化圏の仏像様式 三、大安寺文化圏の高僧伝とその出典 四、華厳経と大安寺文化圏 五、新羅華厳の祖・元暁と淡海三船
  単著   『アジア遊学』第4号 <特集>日本の遣唐使 (勉誠出版)      1999/05


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.